石
クロマイト
くろまいと 別名:Chromite・クロム鉄鉱意味
クロマイト(クロム鉄鉱)は、鉄とクロムを主に含むスピネル族の酸化鉱物です。黒色から褐黒色を示し、クロムを回収する主要な鉱石として、フェロクロムやステンレス鋼の製造につながります。
解説
スピネル族は、似た結晶構造をもつ酸化鉱物のグループです。クロマイトの理想化した化学式はFeCr2O4ですが、実際の標本ではマグネシウム、アルミニウム、鉄などが入れ替わるため、組成に幅があります。結晶は立方晶系で八面体になることがあり、細かな粒の集合や塊状の標本も一般的です。
クロマイトは黒色から褐黒色で、金属光沢から半金属光沢を示します。硬度はおよそ5.5、比重は約4.5から4.8ですが、色の暗さだけでクロマイトと決めることはできません。標本によっては弱い磁性を示す例もあります。磁性とは、磁場に反応する性質です。結晶形、条痕、比重、周囲の岩石、化学組成を合わせて区別します。
クロマイトは苦鉄質から超苦鉄質のマグマから結晶化し、層状の火成岩体ではマグマの過程によってクロマイトに富む層ができます。超苦鉄質岩は、マグネシウムと鉄に富み、二酸化ケイ素が比較的少ない火成岩です。こうした鉱床から回収したクロムはフェロクロムや酸化クロムの原料となり、フェロクロムはステンレス鋼へ加える合金原料として多く使われます。
占いで黒い粒の層や耐熱材料へつながる用途を、条件を確かめながら境界を保つことの比喩にする場合があります。これは結晶化の過程と利用史から広げる象徴であり、クロマイト自体が危険を防いだり判断を代わりに下したりするという意味ではありません。