石
コランダム
こらんだむ 別名:Corundum・鋼玉意味
コランダムは、化学式Al2O3をもつ六方晶系の酸化アルミニウム鉱物です。純粋な結晶は無色で、微量元素によって色が生じます。宝石質の赤はルビー、赤以外はサファイアという宝石学上の名称で呼ばれます。
解説
酸化アルミニウムは、アルミニウムと酸素が結び付いた化合物です。コランダムは六方晶系に属し、六角柱に近い結晶、板状、粒状、塊状などの形で見つかります。六方晶系は、結晶の対称性から分ける分類です。純粋なコランダムは無色ですが、結晶構造へ微量のクロム、鉄、チタンなどが入ると色が現れます。赤い宝石質の変種をルビー、赤以外をサファイアと呼び分けます。どちらも同じコランダムに付く宝石学の名称です。
モース硬度は、ある鉱物が別の鉱物で傷付くかを順番に並べた相対的な尺度です。コランダムの値は9で、日常的に使う装身具の石として傷が入りにくい理由の一つになります。硬度は傷への抵抗を示す値なので、衝撃で欠けるか、内部の割れが広がるかを一つで決める数字ではありません。GIAはコランダムに明瞭な劈開がなく靭性に優れると説明していますが、充填された亀裂や染色された石では、手入れの方法が変わります。
コランダムはアルミニウムに富み、ケイ素が少ない地質環境で生じます。結晶の色や透明度は観察の手掛かりになりますが、産地、天然か合成か、加熱や拡散などの処理の有無は、色だけから結論を出せません。宝石を選ぶ場面では、処理表示、鑑別書に記された鉱物名、天然・合成の区分を別々に照合します。
占いで硬度の高いコランダムを、続けたいことに必要な条件を点検する比喩にする場合があります。これは傷付きにくさという物性と、長く装身具に使われてきた歴史から生まれる連想です。石が意思を強くしたり、約束を守らせたりする性質を示すものではありません。