石

ディオプサイド

でぃおぷさいど 別名:Diopside・透輝石

意味

ディオプサイドは、化学式CaMgSi2O6で表される単斜輝石の一種です。無色、白、黄、緑、黒などの色があり、変成岩やスカルンなどで生じます。宝石質の緑色標本もありますが、色は同定の出発点であり、成分や結晶の特徴を合わせて判断します。

解説

輝石は、ケイ素と酸素が鎖状につながる構造をもつ珪酸塩鉱物の仲間です。カルシウムとマグネシウムを主に含むディオプサイドは、その一種である単斜輝石に分類されます。結晶の対称性にもとづく「単斜輝石」という名前は、化学式だけで鉱物の範囲を決める語ではありません。ディオプサイドは鉄に富むヘデンベルグ輝石、マンガンに富むヨハンセナイトと組成が連続的に変わるため、実際の標本にはCaMgSi2O6だけでは表せない成分の幅があります。

ディオプサイドの結晶は、断面が四角形に近い柱状になることがあり、粒状、柱状、板状の集合も見られます。硬度はおよそ5.5から6.5です。二方向の劈開面は約87度で交わります。劈開とは、結晶内部の決まった面に沿って割れやすい性質です。緑色や黒色の柱状結晶が見つかっても、色だけでディオプサイドとは決めず、劈開の角度、周囲の鉱物、化学組成を合わせて区別します。

ディオプサイドは、カルシウムとマグネシウムに富む岩石が熱や圧力で変化した変成岩に多く見つかります。スカルンは、マグマに由来する熱い流体と周囲の岩石が反応してできる岩石です。大理石、片麻岩、スカルンなどの中でディオプサイドを確かめるときは、方解石、ざくろ石、透輝石に近い組成のほかの輝石などとの共存関係が、結晶化した環境を考える手掛かりになります。

占いで周囲の岩石との共存関係を、目の前の選択だけで結論を急がず、条件を確かめる比喩にする場合があります。この読みは変成作用と鉱物の組み合わせを出発点にした象徴であり、ディオプサイドが判断力や成長を与えるという科学的証拠を示すものではありません。