石
劈開
へきかい 別名:cleavage・cleavage plane意味
劈開は、鉱物が結晶構造の決まった面に沿って割れ、平らな面を生じやすい性質です。内部で結合が相対的に弱い面が繰り返すため、同じ鉱物では割れやすい方向と面どうしの角度に一定の傾向が現れます。劈開面は、結晶が成長してできた外側の面とは別のものです。
解説
結晶面は、結晶が周囲の物質と接しながら成長した外側の境界です。劈開面は結晶内部にある構造上の弱い面で、衝撃を受けた時に新しく現れます。平らな面を見つけた時は、試料の外形を作る結晶面なのか、破断によってできた劈開面なのかを分けて観察します。
劈開は、平行な面の組を何方向に持つかと、その面が交わる角度で記載します。雲母は一組の完全な劈開をもち、本のページのような薄い板へ分かれます。方解石には三組あり、面は直角以外の角度で交わるため、破片は菱面体に近い形です。方鉛鉱も三組ですが、こちらは互いに直角に交わり、立方体状の破片を生じます。
劈開面以外に現れる破断面を断口と呼びます。劈開をもたない石英では、貝殻の内側に似た曲面を描く貝殻状断口が特徴です。一組または二組の劈開をもつ鉱物では、加わった力の向きと試料の状態に応じて、劈開面と断口が同じ破片に現れます。
劈開とモース硬度は、別の性質を測ります。硬度が示すのは引っかき傷への抵抗で、劈開が示すのは割れやすい結晶学的な方向です。ダイヤモンドは天然鉱物の中で最も硬い一方、四方向に完全な劈開をもち、強い衝撃を受けると欠けることがあります。宝石の耐久性は、硬度に加えて劈開や靱性も含めて判断します。
方向によって割れやすさが異なる性質から、劈開を負担が集中する箇所や、同じ条件で繰り返す破綻へ重ねることがあります。これは鉱物の破断から導く現代的な比喩です。占いでは、仕事量、連絡経路、約束、支出のうち、どこに同じ負担が加わっているかを具体的に調べられます。欠けた石から確実に読み取れるのは、衝撃や応力で破断したという事実であり、不運の予告は別の解釈です。