石

藍晶石

らんしょうせき 別名:Kyanite・Cyanite・Disthene

意味

藍晶石は、化学式Al2SiO5をもつ三斜晶系のアルミニウム珪酸塩鉱物です。青色の細長い板状結晶で知られ、結晶の向きによって硬度が約5.5と7に分かれます。変成岩に見られ、紅柱石・珪線石と同じ組成で結晶構造が異なる鉱物です。

解説

藍晶石は、アルミニウム、ケイ素、酸素からなるAl2SiO5の鉱物です。紅柱石と珪線石も同じ化学式をもち、同じ組成で結晶構造だけが異なる関係を多形と呼びます。三つの鉱物は、岩石が受けた温度や圧力の条件で安定する結晶構造が異なるため、変成岩の成り立ちを考える手掛かりになります。

藍晶石の結晶は、細長い板状または薄い板状に伸びる傾向があります。結晶が一定の面に沿って割れやすい性質を劈開といい、藍晶石では二方向の劈開が観察できます。モース硬度は結晶軸に沿う方向でおよそ5.5、横切る方向で7です。これは物に傷を付けられる度合いを相対的に示す尺度であり、標本の向きが分からなければ硬度だけで名称は決められません。

藍晶石は、粘土質の堆積物に由来する岩石が広い範囲で熱と圧力を受ける地域変成作用で生じることがあり、片岩や片麻岩が代表的な母岩です。石英脈やペグマタイトに伴う標本も知られ、高温で焼成するとムライトと二酸化ケイ素へ変わる性質から、藍晶石・紅柱石・珪線石は炉や窯の内張りに使う耐火物の原料になります。

占いで、一つの結晶に方向による硬さの差があることを、同じ課題でも条件に応じて確かめ方を変える比喩にする場合があります。この読みは結晶の物性を人の状況に重ねた文化的な連想です。藍晶石が判断力を高めたり、出来事を変えたりする科学的根拠を示すものではありません。