石

リューサイト

りゅーさいと 別名:Leucite・白榴石

意味

リューサイトは、化学式KAlSi2O6をもつカリウムを含む準長石鉱物です。白色から灰色の多面体に近い結晶として見え、カリウムに富み二酸化ケイ素が少ない火成岩に生じます。石英と安定して共存しない性質は、岩石ができた時の成分条件を考える手掛かりです。

解説

リューサイトは、長石に似た骨格状の構造をもちながら、石英が多い岩石には安定して共存しない準長石の仲間です。化学式KAlSi2O6はカリウム、アルミニウム、ケイ素、酸素からなり、見た目は立方体に近い多面体でも室温では正方晶系に属します。冷える途中の構造変化で、結晶の内部に細かな双晶の筋が現れることがあります。

リューサイトは、カリウムに富み二酸化ケイ素が少ないマグマから生じる火山岩や、地表の近くで固まった浅成岩に含まれます。玄武岩質の岩石でもアルカリ成分が多い場合には、ネフェリン、カリ長石、輝石、かんらん石などと伴うことがあります。石英があるか、どの鉱物と組み合わさるかは、岩石を分類し、マグマの成分を推定する材料です。

白色や灰色の粒だけではリューサイトと断定できません。へき開は目立ちにくく、硬度はおよそ5.5から6で、ほかの火成岩中の鉱物とも重なります。結晶の外形、薄片を偏光顕微鏡で見た双晶、周囲の鉱物、岩石全体の化学成分を合わせて名称を確かめます。

占いで、外形は整った多面体に見えながら冷却の経過が内部構造に残ることを、目に見える形と経緯を分けて振り返る比喩にする場合があります。この連想は火成岩の結晶化を人の状況に重ねた文化的な読みです。リューサイトが選択や未来を決めるという科学的根拠を示すものではありません。