石
マイクロクリン
まいくろくりん 別名:Microcline・微斜長石意味
マイクロクリンは、化学式KAlSi3O8で表されるカリウム長石の一種です。長石は岩石をつくるケイ酸塩鉱物の大きなグループで、マイクロクリンは三斜晶系の結晶構造をもちます。花崗岩、ペグマタイト、変成岩などに見られ、白、淡黄、赤、緑、青などの標本があります。
解説
マイクロクリンは、カリウム、アルミニウム、ケイ素、酸素からなるカリウム長石です。アルカリ長石は、カリウムやナトリウムを含む長石のまとまりを指します。マイクロクリンの理想組成はオーソクレースと同じKAlSi3O8ですが、結晶中の原子の並び方が異なり、マイクロクリンは三斜晶系になります。
結晶の一部が決まった向きで組み合わさる現象を双晶といいます。マイクロクリンでは、細かな双晶が重なって格子のように見えることがあり、薄片を偏光顕微鏡で観察する際の手掛かりになります。二方向の完全な劈開はほぼ直角に交わり、硬度はおよそ6から6.5です。色や格子状の見え方は、観察の手掛かりにすぎません。鉱物名を定めるには、結晶構造と周囲の岩石を合わせて調べます。
カリウム長石は花崗岩、閃長岩、流紋岩などの火成岩や、片岩・片麻岩のような変成岩にも含まれます。長石はガラスとセラミックの原料として利用され、ガラスでは硬さや耐久性に関わるアルミナを供給し、セラミックでは焼成時にガラス質の相をつくる助けになります。これは長石資源一般の用途であり、標本のマイクロクリンがそのまま工業材料になることを意味しません。
占いで、格子状に重なる双晶を、複数の条件が交わる場面で何を確かめるか整理する比喩にする場合があります。この読みは結晶の見え方から生まれた文化的な連想です。マイクロクリンが思考を整えたり、計画を成功へ導いたりするという科学的根拠を示すものではありません。