石
三斜晶系
さんしゃしょうけい意味
三斜晶系は、結晶軸の長さと軸どうしの角度が、対称性によって等しい値や直角へ制約されない結晶の分類です。原子の規則的な並びは保たれ、曹長石や微斜長石の結晶構造を記述する時に使います。
解説
結晶を座標で表すa軸、b軸、c軸は、内部の規則的な並びを示す基準線です。三斜晶系では、三軸の長さと、軸どうしの角度α、β、γは、対称性による固定値をもたないため、測定値を一つずつ示します。数値が偶然近づくことはあっても、直角や同じ長さを前提にして分類しない点が、ほかの晶系との違いです。
曹長石(アルバイト)と微斜長石(マイクロクリン)は、長石の仲間にある三斜晶系の例です。原子の並びには一定の繰り返しがあり、三つの軸の長さと角度は互いに独立して測定されます。外形、結晶の対称性、回折データを合わせた照合が、分類の根拠です。そこで晶系を分けるときは、各軸の長さと角度を個別に読み取ります。複数の角度を一緒に見る姿を、条件の異なる要素を併せて考える比喩に使う読みは、結晶学から広げた現代的な連想です。