石

石化木

せっかぼく 別名:Petrified Wood・Fossil Wood

意味

石化木は、埋没した木材が地下水中の鉱物による充填や置換を受け、木の形や細胞構造を残したまま化石化したものです。多くはシリカを主成分とし、石英、玉髄、オパールなどを含みます。年輪や樹皮の模様が見える場合もありますが、木材化石の保存過程は標本ごとに異なります。

解説

石化木は、木が化石化する過程のうち、鉱物が木材のすき間へ入る充填や、元の有機物を鉱物が置き換える作用を受けた標本を指します。充填は、地下水に溶けたシリカなどが木の細胞や孔の中で結晶化する過程です。置換では、木材が分解されるのに伴い、その形を保ちながら無機鉱物へ変わります。二つの過程は別々に起こることもありますが、同じ標本で重なる例もあります。

石化木で多く見られる保存過程が、シリカによる珪化です。木材組織に入ったシリカは、石英、玉髄、オパールなどの形で細胞構造や年輪を立体的に残し、火山灰を含む地層では火山ガラスから地下水へ溶け出したシリカが供給源の一つになります。黄鉄鉱や炭酸塩鉱物が関与する例もあり、保存に関わる鉱物の組み合わせには幅があります。

石化木の色は、シリカに混ざる鉄、炭素、マンガンなどの不純物によって変わることがあります。色や磨いた面の模様だけで、元になった樹種、地質年代、産地を決めることはできません。木材の種類と保存の履歴を調べる際には、年輪や細胞の観察、採集地点の地層、鉱物組成を合わせて考えます。また、木材化石の中には炭化したものもあり、すべてが石化木に当たるわけではありません。

占いでは、年輪や細胞構造が鉱物の中に残る様子を、記録を保ちながら時間を振り返る比喩にする場合があります。この読みは化石に残った木の組織から生まれる連想です。石化木が記憶力、心身の回復、個人の過去を変えるという科学的根拠を示すものではありません。