石
葉ろう石
ようろうせき 別名:Pyrophyllite意味
葉ろう石は、化学式Al2Si4O10(OH)2で表される、水を含むアルミニウム珪酸塩鉱物です。層状の構造をもち、薄い面に沿って割れやすく、硬度はおよそ1から2です。滑石と似た構造をもちますが、主な金属元素がアルミニウムである点で、マグネシウムを主とする滑石とは区別されます。
解説
葉ろう石は、アルミニウム、ケイ素、酸素、水酸基からなる層状の珪酸塩鉱物です。原子のつながりが薄いシートのように重なった構造のため、結晶や細かな集合は層に沿って非常に割れやすくなります。光沢は真珠のようなものから鈍いものまであり、色は白を中心に、淡い青、黄、緑、灰緑、褐緑などへ広がります。
名称も見た目も似る滑石と、葉ろう石は同じ鉱物ではありません。どちらも柔らかく、層状の構造をもつため触感や加工性が近いことがあります。一方で、葉ろう石は水を含むアルミニウム珪酸塩、滑石は水を含むマグネシウム珪酸塩です。標本を見分けるときは、白っぽさや柔らかさだけで決めず、組成、結晶構造、周囲にある鉱物を合わせて調べます。
葉ろう石は、地下で熱せられた水、すなわち熱水が通った脈や、片理をもつ変成岩中の層状の鉱床に見つかります。USGSは、化学的安定性、電気を通しにくい性質、高温への耐性が、陶磁器や耐火材への利用につながると説明し、柔らかさは加工しやすさに関わります。
占いでは、重なる層を、情報を一度に決めつけず、条件を一枚ずつ確かめる比喩にする場合があります。この読みは層状の構造から広げた連想です。葉ろう石が判断力や心身の状態を変えるという科学的根拠を示すものではありません。