石
スミソナイト
すみそないと 別名:Smithsonite・菱亜鉛鉱意味
スミソナイトは、化学式ZnCO3で表される炭酸亜鉛の鉱物で、菱亜鉛鉱とも呼ばれます。丸い粒がぶどうの房のように連なる集合が特徴的で、亜鉛を含む鉱床が地表近くで変化した場所に産します。
解説
ぶどうの房に似た形を「ぶどう状」といい、スミソナイトでは多数の結晶が集まってこの表面を作ります。一つ一つの結晶がはっきりした面を見せる標本は少なく、丸みのある集合の姿がよく知られています。白や灰色のほか、青、緑、桃色、黄色などもある鉱物です。
鉱床の上部には、水や酸素の影響で元の鉱物が変化する「酸化帯」があります。スミソナイトは、この変化に伴って生じる二次鉱物の一つです。周囲の炭酸塩岩を置き換えて成長する場合もあり、まとまって産する場所では亜鉛の鉱石として利用されてきました。
スミソナイトに外観が似る鉱物に、ヘミモルファイトという亜鉛の珪酸塩があります。どちらも似た色のぶどう状の集合を作るため、色と丸い形だけで区別することは困難です。鉱物を特定する際には、産地や共存する鉱物に加え、必要に応じて成分と結晶構造の分析結果を照合します。菱鉄鉱も炭酸塩鉱物ですが、主な金属成分は鉄であり、亜鉛を含むスミソナイトとは別の鉱物です。
丸いふくらみが連なる姿を、積み重ねてきた作業の比喩にすることはできます。たとえば、仕上がった部分と、次に手を加える部分を分けて書き出すと、進み具合を具体的に振り返れます。この解釈は、標本の見た目から広げた連想です。