象徴
生きた象徴
いきたしょうちょう意味
生きた象徴は、ユング心理学で、まだ十分に理解されていない事柄を、その時点で最もよく表す像や言葉などを指します。「生きた」とは、その表現から新たな意味を理解できる可能性が残っていることです。
解説
心理学者ユングは、既知の事柄を示す記号と、まだ捉え切れていない意味を表す象徴を分けました。象徴が示していた意味を別の表現で十分に説明できるようになると、その象徴は「生きた」役割を終えると考えています。重要なのは、今はほかの表現では伝え難い内容を担っている点です。解釈の候補を増やすだけでは、この特徴を説明し切れません。
同じ像でも、受け手によって象徴としての意味は変わります。たとえば夢に現れた家を、ある人は以前の住まいの記憶として理解し、別の人は言葉にし難い居場所への思いと結び付けるかもしれません。後者なら、家のどの特徴が心に残り、どんな気持ちが生じたかをたどることで、未整理の経験を説明する言葉が見つかる可能性があります。これは概念を説明するための例です。
カードに応用する場合も、図柄に辞典の意味を当てはめた時と、自分の経験に関わる新しい理解が生まれた時を分けられます。たとえば、どの図柄からどんな出来事を思い出したかを言葉にすると、相談内容とのつながりを考えやすいでしょう。そこから自分の経験への理解が広がっても、将来の出来事を予測できたことにはなりません。