哲学・心理
心理的タイプ
しんりてきたいぷ意味
心理的タイプは、心理学者ユングが示した、物事の受け止め方や判断の傾向を整理する分類です。関心の向かう先である「態度」と、情報を受け取り判断する心の働きである「機能」を組み合わせます。
解説
態度の区分では、外の人や出来事を主な拠り所にする傾向を外向、自分の内側に生じる考えやイメージを主な拠り所にする傾向を内向と呼びます。違いの中心は、何を基準に物事に関わるかという点です。会話の多さだけで外向・内向が決まるわけではありません。ユングは、誰にも両方の態度があり、その人が普段どちらを優先しやすいかに違いがあると考えました。
機能は、情報を捉える働きと、その情報を評価する働きに分けると理解しやすくなります。五感で色や音などを捉えるのが感覚、本人が自覚していない過程を通してつながりや可能性を捉えるのが直観です。一方、概念や論理を基準に判断する働きを思考、好ましさや価値を基準に判断する働きを感情と呼びます。ここでいう感情は価値判断の意味で、怒りや恐れによる強い情動とは区別されます。
この二つの態度と四つの機能の組合せが、八つのタイプの基本です。ユングは、一人の中に四つの機能があり、使い慣れた機能が判断や行動の中心になりやすいと考えました。その中心となる機能を主機能と呼びます。分類は、得意な方法に頼って見落としている情報を考える手掛かりにもなるでしょう。
たとえば仕事選びを振り返るなら、勤務条件から生活が成り立つかを考えることと、仕事にどんな意義を感じるかを考えることを分けられます。思考と感情の違いを日常に置き換えた例です。タロットをきっかけに振り返る場合も、本人が実際に考えたことや経験を材料にします。引いたカードだけで性格を分類したり、その人の能力や心の健康状態を判定したりはできません。