タロット
トートの書
とーとのしょ 別名:The Book of Thoth意味
『トートの書』は、アレイスター・クロウリーがトート・タロットの構成と象徴を解説した著書です。正式な英題は『The Book of Thoth:A Short Essay on the Tarot of the Egyptians』で、1944年に刊行されました。
解説
初版は、クロウリーが編集した定期刊行物『The Equinox』の第3巻第5号として、ロンドンの神秘思想団体O.T.O.(東方聖堂騎士団)から出版されました。書誌情報ではクロウリーが著者、トート・タロットの原画を描いたフリーダ・ハリスが挿絵の作者として記録されています。二人の共同制作は1930年代後半に始まり、本の初版が出るまで数年に及びました。
本書は、タロット全体の考え方、大アルカナ、コートカード、数札の順に、カード名、占星術やカバラとの対応、図像の意図を説明しています。クロウリーの宗教思想であるセレマと、ハリスの絵に組み込まれた象徴を理解するための一次資料です。別のデッキへ意味をそのまま当てはめると、カード名や対応の違いを見落とすことがあります。
「トートの書」という名前は、古代エジプトの知恵の神トートに由来します。ただし、この著書は古代エジプトから伝わった文書ではありません。伝説上の同名書物、クロウリーの著書、ハリスが描いたカード一式を区別すると、どの資料について話しているのかが明確になります。