タロット
ブックT
ぶっくてぃー 別名:Book T・The Book of T意味
ブックTは、黄金の夜明け団で伝えられたタロット教書の呼称です。78枚の名称と象意、ヘブライ文字・占星術・元素の対応、占いの手順をまとめ、後世のタロット体系へ影響しました。
解説
ブックTは、黄金の夜明け団系で用いられた複数のタロット教書をまとめて指す名称です。現在公開されている編集版の表題にはN、O、P、Q、Rなど複数の文書名が並び、マクレガー・メイザースとハリエット・フェルキンの名も記されています。版や編集によって構成と文面に差があるため、参照時には編集者、収録先、ページを示す必要があります。
内容は、22枚の大アルカナ、16枚のコートカード、40枚の数札を一つに整理した対応体系です。大アルカナにはヘブライ文字や惑星、十二宮、元素を、四枚のエースには各元素の根源を割り当てています。2から10までの36枚は、黄道十二宮を10度ずつに分けた区画であるデカンと惑星へ配当され、カードの称号、図像、正逆の語義、展開と判定の方法も記録されています。
これらの対応は、黄金の夜明け団が近代に整え、15世紀の遊戯札へ新たに加えた占術体系です。「ブックT」、クロウリーの『トートの書』、エッティラ系の札に現れる「トートの書」は、名称が似ていても成立した時期と体系が異なります。歴史資料として読む時は、共通する神秘思想と個別の文書を分けることが大切です。
実占で使う場合は、採用する版を決め、カードの称号、デカン、惑星、元素の順に必要な対応を調べます。ウェイト=スミス版の絵では、画像に描かれた要素と、ブックTから加える占星術上の意味を分けて記録することが根拠の追跡につながります。周囲のカードとの関係で意味の強弱を判断するエレメンタル・ディグニティを使うなら、その判定規則の明記も必要です。