象徴
銅版植物画
どうばんしょくぶつが意味
銅版植物画は、銅板に線を刻む彫刻や、酸で線を腐食させるエッチングで刷った植物図版です。印刷された線で輪郭や葉脈を示し、手彩色を加える作例もあります。
解説
彫刻ではビュランなどの工具で銅板を直接削り、エッチングでは防食膜に針で線を描き、露出した部分を酸で腐食させます。どちらも凹部へ入ったインクを紙へ転写しますが、線を作る工程が異なります。
植物図譜では、画家が標本や生きた植物を観察して原図を作り、専門の彫師が版へ移す分業もありました。署名欄のdel.(描画)やsculp.(彫版)は、描画者と彫版者の分担を示す記録です。
銅版の線や手彩色から植物の象徴的な意味を導く場合は、図版の種類、版の技法、保存状態を先に確かめます。制作情報と後から加えた意味づけを切り分けるためです。印刷技法は薬効や占術上の作用を保証するものではありません。