神話

スキュラとカリュブディス

すきゅらとかりゅぶでぃす

意味

スキュラとカリュブディスは、狭い海峡の両側を占める海の怪物スキュラと大渦カリュブディスの間を、オデュッセウスの船が通る『オデュッセイア』の場面です。六つの頭、船員をつかむ怪物、海を吸い込む渦が主題を示します。

解説

キルケの説明では、スキュラは十二本の足と六つの長い首を持ち、それぞれの頭で船員を一人ずつ奪います。対岸のカリュブディスは一日に三度海水を吸い込み、三度吐き出す大渦です。船が通れるのはどちらかの側だけです。必ず片方の危険へ近づくことになります。

キルケは、船全体を失うカリュブディスを避け、六人の犠牲が見込まれるスキュラ側を通るよう忠告します。オデュッセウスは仲間にスキュラの存在を隠し、武器を持って備えますが、六人は連れ去られました。ここで求められたのは、被害を避けられない状況で船全体を守るために、損失を限定する判断でした。

船が後に破壊されたあと、オデュッセウスは再びカリュブディスへ流され、渦の上のイチジクの木につかまって、吐き戻された船材を待ちます。枝からぶら下がる一人の男を描く版画は、この二度目の遭遇です。古代のスキュラ像では、六つの首を持つ怪物に加え、女性の上半身と犬の頭や魚の尾を組み合わせた姿も作られました。