神話
オルフェウスとエウリュディケ
おるふぇうすとえうりゅでぃけ意味
オルフェウスとエウリュディケは、亡くなった妻を取り戻すため、音楽家オルフェウスが死者の国へ向かう神話です。愛する人を救おうとする思いと、あと少しのところで再び失う悲しみが描かれます。
解説
オウィディウスの『変身物語』では、エウリュディケは結婚後まもなく蛇にかまれて亡くなります。夫のオルフェウスは死者の国へ下り、竪琴を弾きながら妻を地上へ返してほしいと訴えました。その音楽は死者や罰を受ける者たちを動かし、冥界を治めるプルートとプロセルピナも願いを受け入れます。二人はギリシャ神話ではハデスとペルセポネと呼ばれる神々です。
ただし、エウリュディケが地上へ戻るまで、オルフェウスは後ろを振り返ってはいけないという条件がありました。出口が近づいた時、彼は妻を再び失うことを恐れ、本当に後ろから来ているか確かめようとします。振り返った瞬間に条件は破られ、エウリュディケは冥界へ引き戻されました。オウィディウスは、彼女が夫を責めず、最後に別れを告げたと記しています。
美術では、竪琴を持つオルフェウス、後ろに続くエウリュディケ、冥界の入口や支配者が人物を見分ける手がかりです。描かれる瞬間によって、二人が地上を目指す場面、彼が振り返る直前、彼女が引き戻される場面に分かれます。約束を守れなかった失敗に加え、喪失の中で信じ続ける難しさも、この物語の中心にあります。