占星術

年周光行差

ねんしゅうこうこうさ

意味

年周光行差は、地球が太陽の周囲を公転する速度によって、遠い天体の見かけの方向が一年周期でずれる現象です。地球の位置を基準に三角測量する年周視差とは、ずれが生じる理由が異なります。

解説

光は有限の速度で届きます。観測者が横向きに移動すると、測定される天体方向は観測者の速度ベクトル側へ傾き、恒星の視位置が基準方向からずれます。遠方天体に対する最大のずれは約20.49秒角です。地球の公転速度の向きが一年で一周するため、視位置のずれも一年周期になります。年周視差は半年離れた観測地点の違いから生じ、近い恒星ほど大きくなる現象です。観測値や天体暦を比較する際は、数値が幾何学的位置か、光行差を加えた見かけの位置かを確かめます。占星術で恒星の度数を参照する場合も、座標の基準と補正の有無をそろえることが、補正条件の違いを度数差から切り分ける手掛かりです。