占星術

光行差

こうこうさ

意味

光行差は、観測者が動いているために、天体から届く光の方向が実際の幾何学的な方向からずれて見える現象です。天体の移動による変化ではありません。観測する側の速度によって、見かけの位置が変わります。

解説

光は有限の速さで届くため、観測者が移動していると、光が来る方向も静止している時とは違って見えます。たとえるなら、雨の中で走った時、真上から降る雨が斜め前から来るように感じる現象に近いものです。天文学では、この見かけのずれを計算で補正し、天体の幾何学的な位置と観測時に見える位置を区別します。

地球の公転によって一年周期で生じる成分が年周光行差、地球の自転による観測地点の運動から生じる成分が日周光行差です。似た言葉に年周視差がありますが、原因は異なります。光行差は観測者の速度に左右される一方、年周視差は地球が軌道上を移動して観測地点が変わるために起こり、近い星ほど大きく見えます。

占星術ソフトや天体暦では、平均位置、幾何学的位置、視位置など、採用する座標の定義によって光行差を補正する段階が変わります。数値を比べる時は、同じ日時と座標系を使い、光行差を反映した位置かどうかもそろえる必要があります。光行差は天文学上の位置補正です。性格や運勢を表す象意とは区別されます。