占星術

アヤナーンシャ

あやなーんしゃ

意味

アヤナーンシャは、同じ時刻におけるトロピカル黄道とサイデリアル黄道の原点差を表す角度です。サイデリアル方式の天体度数を求める時に使います。

解説

トロピカル黄道は春分点を牡羊座0度に置き、サイデリアル黄道は選んだ恒星や基準時点から原点を定めます。地球の自転軸に歳差があるため、春分点は恒星に対して移動し、両原点の開きも時代とともに変化します。

Swiss Ephemerisが示す一般的な符号規約では、「サイデリアル黄経=トロピカル黄経-その時点のアヤナーンシャ」です。計算結果が0度未満になれば360度を加えて黄道一周の範囲へ戻します。ソフトによって入力欄や符号の示し方が異なる場合があるので、出力された方式名と度数を併せて読み取ります。

算定法が複数あるのは、サイデリアル黄道の原点をどの恒星や年代へ合わせるかが方式ごとに異なるためです。代表例にはインド占星術で広く用いられるラヒリ方式と、西洋サイデリアル占星術で用例のあるファガン/ブラッドリー方式があります。同じ日時の天体も方式を替えると度数が動き、サイン境界の近くでは所属サインが変わることもあります。

二つのチャートを比較する際は、方式名、計算日時、使用した天体暦またはソフトまで条件をそろえます。サイデリアル黄道は、黄道を30度ずつ十二等分する占星術上の座標です。国際天文学連合が定めた大きさの異なる星座境界や、異なる元期の観測座標を換算する天文学上の歳差補正とは、目的と計算の前提が異なります。