占星術

デビリティ

でびりてぃ

意味

デビリティは、伝統占星術で天体の状態を弱めるとみなす条件の総称です。サイン位置による本質的デビリティと、ハウス、速度、太陽との距離などによる偶発的デビリティに分けます。

解説

本質的デビリティは天体が入るサインから判定します。デトリメントは天体が支配するサインの正反対、フォールは高揚サインの正反対です。火星は牡牛座でデトリメント、太陽は天秤座でフォールになります。ウィリアム・リリーの配点表では、いずれの本質的ディグニティも持たないペレグリンも弱化条件に数えています。

偶発的デビリティは、天体が置かれた状況による弱さです。第6・第8・第12ハウス、逆行、平均より遅い速度、太陽の近くで光に隠れるコンバストなどが例に挙げられます。一方で、牡牛座の火星が角ハウスにあれば、本質的にはデトリメントでも、偶発的には力を表へ出しやすい配置です。性質と発揮条件は分けて記録し、一語だけで全体を決めないことが大切です。

実占では、弱化条件の種類から、天体が表す役割のどこに調整や支援が要るかを考えます。サインの支配星によるレセプション、ほかの天体とのアスペクト、昼夜区分などは、同じデビリティでも働き方が変わる手掛かりです。デビリティの判定範囲はチャート上の天体条件に限られます。病気は医療機関の診断、人物や計画の評価は実際の行動と経過が根拠です。