占星術

コッホ・ハウス

こっほはうす

意味

コッホ・ハウスは、ASCとMCを四分円の境界に置き、出生地の地理緯度と日周運動の時間関係から中間カスプを求めるハウス方式です。GOHまたは出生地方式とも呼ばれ、ソフトではKのコードで示される場合があります。

解説

GOHはドイツ語のGeburtsorthäusersystemを略した呼び名で、「出生地ハウスシステム」を意味します。方式名の由来は、普及に関わったドイツの占星術家ウォルター・コッホです。第11・第12カスプでは、出生時のMC度数が東の地平線から南中へ進む時間を三分し、各時点で地平線上に来る黄道度数を境界にします。反対側の第5・第6カスプは180度向かいに置き、残る中間カスプも同じ考え方で定める仕組みです。

計算には、世界時、出生地の経度・緯度、地方恒星時から得るARMC、黄道傾斜が必要です。同じ日時と場所をプラシーダス方式へ切り替えると、ASC・DSC軸とMC・IC軸は共通したまま中間カスプが動き、カスプ付近の天体はサイン度数を保って別のハウスへ移る場合があるため、方式差を比べる時は出生データ、黄道の種類、ハウス方式を共通の条件にします。

コッホ方式のカスプ計算は、北極圏と南極圏に挟まれた緯度帯に限られます。Swiss Ephemerisはこの範囲を越えるとポーフィリー方式へ切り替えてエラーを返し、極圏の内側でも高い赤緯を持つ周極天体のハウス位置を求められない場合があるため、図を保存する際は方式名に加えて代替方式への切り替えと警告の有無を記録します。

各ハウスへ生活領域の意味を割り当てる段階は占術上の解釈です。計算方式の名称やカスプ度数が確かでも、特定の方式が出来事をよく説明するかは実際の記録と照らして評価します。