神話
コップ座
こっぷざ 別名:Crater・杯座・Crt・Cup意味
コップ座は、国際天文学連合が定める88星座の一つで、杯を表す星座です。ラテン名はCrater、略号はCrtです。うみへび座の背に位置し、隣のからす座とともにアポロンの神話に結びついています。
解説
コップ座は、2世紀の天文学者プトレマイオスが記録した古い星座の一つです。現在の天文学でコップ座という名は、国際天文学連合が境界を定めた空の区域を指します。杯を形作る星の結び方は公式には定められていません。明るい星が少ないため、街明かりの多い場所では見つけにくく、日本では春の夜に南の空でうみへび座やからす座を手がかりに探せます。
代表的なギリシャ神話では、アポロンが一羽のからすに杯を渡し、水をくんでくるよう命じます。からすは途中でイチジクの実を見つけ、熟すのを待って食べたため帰りが遅れました。そこで水蛇を捕まえ、遅れた責任を水蛇に負わせようとします。アポロンは嘘を見抜き、からす、杯、水蛇を空へ置いたと伝えられました。この三つが、からす座、コップ座、うみへび座の並びに対応します。
星座の杯を、受け取ること、供物、責任などの象徴として読む場合がありますが、これは神話から導いた解釈です。天文学上のコップ座そのものに占いの意味が定められているわけではありません。また、物語には別の伝承もあり、杯を神々の給仕役ガニュメデスと結びつける説明もあります。どの神話を使うかによって、象徴の意味は変わります。