占星術

パーセク

ぱーせく

意味

パーセク(pc)は、天文学で恒星や銀河までの距離を表す単位です。1パーセクは正確に648000÷π天文単位で、約3.26光年、約30.86兆キロメートルに相当します。

解説

名称は、年周視差が1秒角になる距離に由来します。年周視差とは、地球が太陽の周りを移動するため、近い恒星が遠い背景天体に対して一年周期で位置を変えるように見える角度です。1秒角は1度の3600分の1で、この角度から地球軌道半径の1天文単位を見込む距離が1パーセクです。

視差をp秒角、距離をdパーセクとする単純な幾何関係では、d=1÷pです。年周視差が0.5秒角なら2パーセク、0.1秒角なら10パーセクになります。実際の観測値には不確かさがあるため、とくに視差が小さい遠方天体では誤差や解析方法も併記します。

光年は、光が一年に進む長さを基準にした距離の単位です。近傍の恒星にはpc、銀河系内の規模には1000pcのキロパーセク(kpc)、銀河間距離には100万pcのメガパーセク(Mpc)がよく使われます。単位を換算する時は、pc、kpc、Mpcの接頭語を先に確かめます。

恒星の方向は赤経・赤緯や黄経・黄緯で表し、パーセクは観測者からの奥行きを表します。同じ方向に見える二つの恒星でも距離は異なる場合があり、距離が近いことと天球上で近接して見えることは別の情報です。

占星術の恒星合やパランでは、方向や角位置の差が通常のオーブを決め、パーセクは距離の記録に使います。恒星までの距離を解釈へ加える独自技法には、角度計算上の事実と区別した占術規則としての明示が必要です。年周視差、距離、見かけの等級、絶対等級を分けて記録すれば、観測量と解釈の区別が明確になります。