占星術
動径
どうけい意味
動径は、選んだ原点から対象天体へ向かう位置ベクトルです。天文学では一つの天体の中心から別の天体を結ぶ線として使い、文脈によってはその長さだけも動径と呼びます。
解説
ベクトルとしての動径には方向と長さがあります。太陽を原点にすれば日心動径、地球を原点にすれば地心の位置ベクトルとなり、同じ時刻の同じ天体でも値は別です。数値を再現するには、原点、座標枠、基準面、元期または観測時刻、距離の単位をそろえます。
楕円軌道では中心天体が焦点の一つにあり、動径の長さは近日点で最小、遠日点で最大です。近日点方向から動径までを焦点で測った角度が真近点角で、天体が軌道上のどこにいるかを表します。軌道長半径は楕円の大きさを示す要素なので、時刻とともに変わる動径の長さとは役割が異なります。
JPL Horizonsのベクトル表では位置をx・y・z成分で出し、その大きさをrangeとして併記できます。観測表のrは太陽と対象天体の距離、deltaは観測者と対象天体の距離です。数値だけを抜き出すと原点を取り違えやすいため、比較表には項目名と観測中心も残します。
一般的な占星術チャートの円環は、天体の黄経を方向として並べる図です。円環上では、実距離にかかわらず天体を一定の半径付近へ配置します。軌道力学から確かめられるのは位置と距離であり、動径へ人物や出来事の意味を加える場合は占術上の判断規則を別に示します。