占星術
天の南極
てんのなんきょく意味
天の南極は、地球の自転軸を南へ延ばした方向が天球と交わる点です。赤道座標では赤緯マイナス90度に当たり、南半球の空では恒星がこの点を中心に日周運動するように見えます。
解説
天球は、天体の方向を表すために観測者を囲むと考える仮想の球面です。地球の赤道をこの球面へ広げた大円が天の赤道で、自転軸の南側が天の南極、反対側が天の北極になります。天の南極ではすべての時圏が集まるため、どの赤経を置いても同じ点を示します。
南半球では、天の南極の高度が観測地点の南緯の絶対値と等しくなります。南緯35度なら真南の地平線から約35度上、北緯35度なら地平線の約35度下です。南極に近い恒星は地平線より上を一周し、周極星として極の周囲を回るように見えます。
地球の自転軸は、長期的な歳差へ短周期の章動が重なり、指す方向が少しずつ変化します。年代の異なる星表を比べる時は、J2000.0など座標の基準日時を示す元期と、平均極か章動を含む真の極かをそろえます。
出生図では、観測地点の緯度がASC、MC、ハウスの計算に使われます。南緯33度を北緯33度として入力した場合、得られる軸やカスプは北緯33度の地点を計算した値です。南緯を負の値で記録するソフトでは、入力値をマイナス33度にします。これは座標計算の条件で、配置に意味を与える段階が占術上の解釈です。