占星術

真近点角

しんきんてんかく

意味

真近点角は、軌道面内で中心天体のある焦点から見て、近点方向と天体方向がなす角度です。記号νを使い、指定時刻に天体が軌道上のどこにいるかを示します。

解説

近点通過時を0度、遠点通過時を180度とし、通常は天体が進む向きへ測ります。楕円軌道では近点付近の速度が大きく、遠点付近は小さいため、真近点角の増え方も軌道上の位置で変化します。一方、平均近点角は一定速度の仮想点で周期上の進みを表す角度です。二つの角度は近点と遠点で一致し、その間には離心率に応じた差が生じます。

時刻から位置を求める場合は、平均近点角Mと離心率eをケプラー方程式へ入れて離心近点角Eを解き、Eから真近点角νへ変換します。軌道長半径をaとすると、焦点から天体までの距離はr = a(1−e²) ÷ (1+e cos ν)です。同じνでもaとeが変われば距離は変わるため、角度と距離を一組で見ると軌道上の位置を追えます。

接触軌道の真近点角は、指定元期の位置・速度と中心天体の重力定数から求めた瞬間値です。再現する時は中心天体、元期、座標枠、時間尺度、平均要素か接触要素かをそろえます。離心率が0に近い真円では近点方向が一意に決まりにくく、JPLの計算仕様も近円軌道の要素へ注意を求めています。

真近点角は軌道面の中で近点を起点に測る角度です。出生図で用いる黄経は、黄道面の原点から地球に対する天体方向を測る座標なので、両者の基準が異なります。真近点角からサイン位置へ進むには、昇交点、軌道傾斜角、近点引数で三次元座標へ変換し、さらに地心座標を求めます。そこから人物や出来事へ意味を与える段階は占術上の解釈です。