占星術
平均近点角
へいきんきんてんかく意味
平均近点角は、楕円軌道上の天体が一定の平均速度で進むと仮定し、近日点通過からどこまで周期が進んだかを0〜360度で表す位相角です。記号Mを使い、時刻とともに一様に増えるよう定義します。
解説
近日点通過時を0度、軌道周期の4分の1後を90度、半周期後を180度と置きます。平均運動をn、基準時刻をt0、その時の平均近点角をM0とすれば、M = M0 + n(t−t0)です。360度へ達するたびに0度へ戻して表示します。平均黄経Lと近日点黄経ϖが与えられる表では、M = L−ϖとして求める方法もあります。
この角度は、一定速度で進む仮想点の位置を示します。焦点から見た天体の実際の方向は真近点角です。楕円軌道では近日点付近を速く、遠日点付近を遅く進むため、二つの角度の差が周期的に変わります。平均近点角Mと離心率eをケプラー方程式 M = E−e sin Eへ入れ、離心近点角Eを解き、そこから真近点角と軌道面内の座標を求める流れです。離心率が0の円軌道では三つの角度が一致します。
値を再現するには、中心天体、元期、時間尺度、基準面、座標枠、平均運動の定義をそろえます。平均近点角が単独で示すのは軌道周期上の位相です。観測時の黄経やサイン度数には、指定時刻の座標計算と採用する黄道座標への変換が必要です。小惑星などの軌道要素を占星術チャートへ使う場合も、この順序を記録します。心理や出来事へ結び付ける部分は、軌道力学の計算とは根拠の異なる占術上の解釈です。