占星術

サインの29度

さいんのにじゅうきゅうど

意味

サインの29度は、サイン内表示で29度00分00秒以上30度00分00秒未満となる最後の1度区間です。度数を0から数える表記では29度、順番で数えると30番目の度に当たります。

解説

黄道十二宮は360度の黄道を30度ずつ十二のサインへ区切ります。たとえばトロピカル黄経59度30分は牡牛座29度30分です。黄経が60度00分へ達した瞬間に双子座0度00分へ移ります。29度の範囲の上端は30度00分直前です。

度数を分単位や整数へ丸めた表示では、境界直前の値が30度または次のサインの0度に見える場合があります。元の度分秒とイングレス時刻を使うと、丸めによる表示差を切り分けられます。出生図では出生時刻の精度も重要です。月やASCなど移動の速い点ほど、時刻差がサイン所属へ早く表れます。

現代占星術では、この最後の区間をアナレティックディグリーと呼び、完了、集約、切り替え前の切迫感などを結び付ける説があります。一方、古典占星術のアナレタは不利な役割を担う天体を指す用法があり、同じ語でも対象が異なります。事故や危機の予告には、29度という数値とは別の根拠が必要です。

解釈では、天体、サイン、ハウス、支配関係、アスペクトを先に読み、最後の度という要素を補助的に加えます。境界に近い配置では、採用した黄道、天体暦、出生時刻の情報源、表示精度を記録すると、計算上の所属と占術上の意味を分けて検討できます。