哲学・心理
受容
じゅよう意味
受容は、起きている事実や自分の思考・感情を、評価を急がず認める態度です。アクセプタンス&コミットメント・セラピー(ACT)では、不快な感情があると気づいたまま、自分が大切にする価値に沿って行動できる状態を目指します。
解説
事実を認めることと、相手の行為への賛成、状況を変える努力の放棄は別の判断です。「今は不安を感じている」「約束が守られなかった」と現在の状態を言葉にした後でも、断る、離れる、相談するなどの行動を選べます。
ACTでいう受容の対象は、思考、感情、記憶、身体感覚などの内的な体験です。それらを押し戻そうとして生活の選択肢が狭まる時に、体験を意識しながら必要な行動を続けます。受容は、価値に沿う行動へつなげるための過程です。
自分で整理する時は、起きた事実、自分の反応、今変えられる行動を順に書く方法があります。危険や不当な扱いが続く場面では、安全な場所への移動や専門窓口への相談が最初の選択肢です。安全を確保した後なら、感情を整理する作業へ進めます。
タロットで受容という言葉を使う場合は、カードを見て生じた感情と、現実に起きている事実を分けます。カードの役割は、気持ちを言葉にするきっかけです。治療の要否や相手の意図は、専門家の評価と現実の証拠を基に判断します。