象徴

ろ座

ろざ 別名:Fornax・For・Furnace

意味

ろ座は、南天にある面積397.502平方度のIAU星座です。略符はForで、18世紀の天文学者ラカイユが化学実験用の炉を表す星座として作りました。

解説

ラカイユは1751年から1752年に喜望峰で南天を観測し、実験科学や工芸の器具を題材にした新しい星座を加えました。1752年の南天図では、ろ座にFourneau、フランス語で「炉」を意味する名が記されています。化学炉とは、物質を加熱して反応や精製を進める実験装置です。

この天域には、重力で結び付いた多数の銀河からなる「ろ座銀河団」が見えます。星座は空の方向を区切った領域、銀河団は遠方に実在する銀河の集まりです。銀河団の名は、地球から見てろ座の方向に位置することに由来します。

占術で精錬や変化へ結び付ける読みは、炉が材料へ熱を加える働きから広げた現代的な比喩です。星座の成立資料が伝えるのは、ラカイユが近代科学の器具を南天へ配した経緯です。黄道十二宮で用いる火の元素区分とは、成立の系統が異なります。