象徴

じょうぎ座

じょうぎざ 別名:Norma・Nor・Carpenter's Square

意味

じょうぎ座は、おおかみ座とさいだん座の間、天の川の濃い部分にある面積165.290平方度のIAU星座です。学名はNorma、略符はNorで、日本語名の「じょうぎ」は作図に使う器具を表します。

解説

ニコラ=ルイ・ド・ラカイユは喜望峰で南天を観測し、1756年公刊の星図に「L’Équerre et la Règle(直角定規と物差し)」を描きました。直角定規は、90度の線を引くためのL字形または三角形の道具です。1763年の星表では名称がラテン語のNormaへ短縮され、現在の学名に続いています。

この天域は天の川の星と塵が多いため、その奥の銀河を可視光で調べにくい領域です。多数の銀河が重力で集まるノルマ銀河団(Abell 3627)も、この方向にあります。ハッブル宇宙望遠鏡の画像では、銀河系内の星や塵と、約2億2000万光年先の銀河団が同じ視野に写ります。

占術で正確さ、尺度、基準を結び付ける読みは、直角定規と物差しの用途から広げた現代的な象徴です。古代神話とは、系統の異なる意味に当たります。作図器具の成立史と宇宙に見える天体を区別すると、象徴をどこから取ったかが分かります。