象徴
コンパス座
こんぱすざ 別名:Circinus・Cir・Drawing Compass意味
コンパス座は、円を描く製図用コンパスを表す南天の星座です。学名はCircinus、略符はCirで、国際天文学連合(IAU)が境界を定めた面積約93平方度の領域を指します。
解説
18世紀、ニコラ=ルイ・ド・ラカイユは喜望峰で南天の星を観測し、実験科学や工芸の器具を題材とする14の星座を加えました。コンパス座もその一つで、ラカイユが1752年の観測成果をまとめた南天図に姿を現します。この星図は1756年にフランス王立科学アカデミーの紀要で出版されました。
ここでいうコンパスは、二本の脚を開き、一方の針を中心に固定して、もう一方の筆記具で円を描く道具です。二点間の長さを移す用途にも使われます。方角を示す磁気コンパスは別の器具で、星座ではPyxis、つまり「らしんばん座」の題材です。
コンパス座とじょうぎ座は、ともにラカイユが測定や作図に使う器具から名付けた星座です。占術で間隔の測定、中心の設定、計画の範囲といった意味を読む場合、その象徴は器具の働きから広げた現代的な連想に当たります。18世紀の命名史を添えることで、天文学上の領域と占術上の意味を区別できます。