象徴
たて座
たてざ 別名:Scutum・Sct・Shield意味
たて座は、面積109.114平方度のIAU星座です。学名はScutum、略符はSctで、17世紀の天文学者ヨハネス・ヘヴェリウスがポーランド王ヤン3世ソビエスキをたたえる盾として星図に加えました。
解説
ヘヴェリウスが付けた名はScutum Sobiescianum、ラテン語で「ソビエスキの盾」です。ソビエスキは1683年、オスマン軍に包囲されたウィーンの救援を率いました。この盾は、ヘヴェリウスの死後に妻エリーザベトが刊行した1690年の星図『Firmamentum Sobiescianum』へ収められた星座です。起源は、王の功績をたたえた17世紀の記念にあります。
この天域には野鴨星団M11があります。散開星団とは、恒星が重力で比較的ゆるく結び付いた集団です。M11は地球から約6200光年離れ、2900個を超える星を含みます。明るい星のV字形が渡り鳥の群れに見えることから、野鴨星団という通称が生まれました。
占術で防御、責任、功績を残す意志へ結び付ける読みは、盾の図柄と王の功績をたたえた成立史から広げた現代的な連想です。M11の星々が持つ物理的な性質は、この盾の意味とは別の根拠に基づきます。図柄、王をたたえた歴史、観測事実を分けると、どこから占術上の意味を取ったかが明確になります。