象徴

ぼうえんきょう座

ぼうえんきょうざ 別名:Telescopium・Tel・Telescope

意味

ぼうえんきょう座は、面積251.512平方度の南天のIAU星座です。学名はTelescopium、略符はTelで、ラカイユが18世紀の南天図へ描いた望遠鏡を表します。

解説

ラカイユは喜望峰で南天を観測し、1756年公刊の星図にフランス語名le Telescopeを置きました。望遠鏡はレンズや鏡で遠方から来る光を集め、焦点へ結んで像を作る器具です。ぼうえんきょう座は、近代科学の観測器具を南天の星座名へ取り込んだ一例に当たります。

この天域には銀河NGC 6861があります。NGC 6861は、少なくとも十数個の銀河で構成されるぼうえんきょう座銀河群の中で、2番目に明るい銀河です。中心部を囲む暗い筋はダストレーンと呼ばれ、手前の大きな塵の雲が背後の星の光を遮るために見えます。

占術で情報を集めること、調べる範囲を定めること、見落としていた対象へ焦点を合わせることへ結び付ける読みは、望遠鏡の機能から広げた現代的な連想です。星座の成立資料が伝える範囲は、ラカイユが観測器具を図柄に選んだ経緯までです。NGC 6861の構造は観測事実として分けると、象徴との混線を避けられます。