象徴

インディアン座

いんでぃあんざ 別名:Indus・Ind・Indian

意味

インディアン座は、人の姿を図柄とする面積294.006平方度の南天のIAU星座です。学名はIndus、略符はIndで、16世紀末の航海観測をもとにヨーロッパの星図へ加わりました。

解説

ペーテル・ケイセルは1595年に出航した東インド航海で南天を観測し、フレデリック・デ・ハウトマンが記録をヨーロッパへ持ち帰りました。ペトルス・プランシウスはその星々を12の新しい星座にまとめ、ヨハン・バイエルが1603年の『ウラノメトリア』に掲載します。インディアン座もこの一群に属します。

公式日本語名の「インディアン」と学名Indusは、この星座が作られた時代のヨーロッパで他地域の人々に使われた呼称を引き継いでいます。バイエルの図に描かれた人物は、近世ヨーロッパの側から他地域の人を類型化した表現として読む必要があります。確認できる成立資料では人物の出自に関する情報が限られ、一つの地域・民族へ結び付ける確証は乏しい状態です。

占術へ取り入れる場合、根拠にできるのはこの近世ヨーロッパの図像や採用した著者・流派の説明です。民族名から性格や運勢を導くと、星図の類型を現実の人々へ重ねることになります。歴史的な呼称の説明と占術上の意味を分けて示す必要があります。