占星術

回折格子

かいせつこうし

意味

回折格子は、一定の間隔で並ぶ多数の細い溝や線によって、光を波長ごとに異なる方向へ分ける光学素子です。各溝から広がる光が互いに強め合う方向は波長によって異なるため、混ざっていた光がスペクトルとして現れます。

解説

名称の「格子」は、平行な溝を周期的に並べた面を指すものです。光を表面で反射させる反射型と、素子を通過させる透過型があり、溝の間隔、光の入射角、回折の次数によって各波長が進む角度が決まります。複数の次数が同じ検出位置に重なることもあるため、観測装置ではフィルターなどで必要な波長域を選ぶ仕組みです。

天文用の分光器では、望遠鏡が集めた光をスリットへ通し、回折格子で分けた後、検出器にスペクトルを記録する構成です。吸収線や輝線の位置と強さを調べると、天体の化学組成や温度が分かり、基準の波長からのずれを測れば視線方向の速度も求められます。分解能は回折格子だけで決まらず、光が当たる溝の本数、使用する次数、スリット幅、検出器など装置全体の設計に左右される値です。

回折格子が明らかにするのは、天体の光に含まれる波長とその強さです。出生図は天体の位置を記した天体暦から計算するため、分光観測で得る物理的な性質と占星術上の解釈は分けて考えます。