占星術

分光器

ぶんこうき

意味

分光器は、望遠鏡が集めた光を波長ごとに分け、各波長の強さをスペクトルとして記録する装置です。天体を撮像するカメラとは役割が異なり、光に含まれる情報から温度、化学組成、運動などを調べます。

解説

一般的な分光器では、細いスリットで観測対象から届く光を選び、プリズムや回折格子へ送ります。そこで波長ごとに異なる方向へ分かれた光を検出器に記録したものが、スペクトルです。観測できる波長域と、近接した線を見分ける分解能は、装置の設計によって変わります。

スペクトル上の暗い線は吸収線、明るい線は輝線です。原子や分子には固有の線の組み合わせがあり、線の位置と強さを実験室の測定値と比べれば、天体に含まれる物質や温度、密度を推定できます。既知の位置から線全体がずれるドップラー効果を測ると、天体が観測者に近づいているか遠ざかっているか、その速度も数値で求められる仕組みです。

分光器が測るのは、天体の光が示す物理的な性質です。出生図は観測時刻から求めた天体の位置をもとに作るため、分光観測の結果と占星術上の意味づけは分けて考えます。