哲学・心理
外集団同質性バイアス
がいしゅうだんどうしつせいばいあす 別名:out-group homogeneity effect・outgroup homogeneity effect・out-group homogeneity bias・outgroup homogeneity bias・外集団同質性効果意味
外集団同質性バイアスとは、所属していない集団の成員同士を、所属集団の成員同士に比べて似ていると判断しやすい傾向です。この概念が示すのは、好悪の方向と異なる側面です。焦点は、集団内の違いをどれだけ細かく捉えるかにあります。
解説
クワトローネとジョーンズは一九八〇年、対抗関係にある二大学から九十五人の学生を集めました。参加者は、自大学または相手校の学生一人が三つの場面で選択する様子を見た後、その学校で同じ選択をする人の割合を推定しました。一人の選択を集団全体へ広げる度合いは、相手校の学生を見た時に大きくなりました。特に、どの選択が一般的かという事前の見込みが弱い場面で差が明確でした。
パークとロスバートは一九八二年、男女と大学の女子学生団体を用いた四つの実験で、同じ集団を成員自身と外部の人に評価させました。参加者は自分の集団の内部に、外部の評価者が捉えた場合より多くの違いを認めました。第四実験では全員に同じ人物情報を示しても、職業など個人を区別する下位属性は、内集団の人物について正確に記憶されました。下位属性とは、「男性」「女性」のような大きな分類の内側で、一人ずつを見分ける特徴です。
リンヴィルらの四実験では、ある集団に詳しい人ほど、その成員を細かく区別し、集団内のばらつきも大きく評価しました。年齢や国籍で分けた集団では内集団と外集団の差が見られ、接触量が近い男女の集団では差が生じませんでした。同級生への評価は、学期が進んで知識が増えるにつれて細分化されました。一九九二年の研究整理も、現実の集団では外集団同質性効果を支持する一方、実験室で便宜的に作った最小条件集団では一貫した効果が得られないと報告しています。
星座、流派、職業などの集団名から人物を判断する時は、その人が実際に示した行動、経験、希望を一件ずつ記録します。反例となる成員も同じ表に入れると、集団名と個人情報のどちらを根拠にしたかを分けられます。内集団バイアスは所属集団を有利に評価・支援する傾向、代表性ヒューリスティックは典型像との似方から分類や確率を判断する仕組み、ハロー効果は一つの特徴が別項目の評価へ広がる現象です。外集団同質性バイアスでは、外部集団の成員間にある違いを省いたかを調べます。