占星術

アリオト

ありおと 別名:Alioth

意味

アリオトは、おおぐま座ε星Aに国際天文学連合(IAU)が認めた固有名です。北斗七星の柄の付け根側にある1.76等星で、七つの星の中では最も明るく見えます。

解説

アリオトは、表面の鉄やクロムが均一に分布していない「化学特異星」です。星が自転すると元素の多い領域と少ない領域が交互に地球側を向き、明るさやスペクトル線の見え方が変わります。伴星に隠されるアルゴルとは、変光の仕組みが異なります。

Aliothという名は、アラビア語とラテン語の写本で語形が変わり続けた結果です。元の名は「黒い馬」または「黒い牛」を表すal-jaunとされ、中世のラテン語訳でalioze、その後Aliothへ変化しました。「羊の尾」という説は、現在の名称研究で示される語源とは異なります。

北斗七星は、おおぐま座の一部をひしゃの形に見立てた星の並びです。プトレマイオスは『テトラビブロス』でおおぐま座を火星に似た性質へまとめましたが、アリオト一星の意味は記していません。後世の恒星占星術で個別の意味を読むなら、その文献と合の範囲を確かめ、星表面の物理現象から人の性質を直接導かないことが大切です。