占星術
アルニラム
あるにらむ 別名:Alnilam意味
アルニラムは、オリオン座の三つ星の中央にあるε星の固有名です。三つの中で最も明るく見えるB0 Ia型の青色超巨星で、国際天文学連合(IAU)の一覧では実視等級1.69です。
解説
青色超巨星とは、質量の大きな星が主系列期を離れた後に達する、高温で明るい進化段階です。アルニラムの表面からは高速のガスが恒星風として流れ出し、その中には密度の高い塊も混じります。こうした不均一さがあるため、星が失う質量の見積もりは観測方法や計算モデルによって一定ではありません。
Alnilamは、アラビア語のal-niẓām(真珠の連なり)に由来します。もとはミンタカ、アルニラム、アルニタクの三つをまとめた星群名でしたが、後に中央のε星一つの固有名として定着しました。現在の一星だけを「真珠」と呼んだ名前ではありません。
帯の中央という位置から意味を組み立てる読みは、現在の星図を使った後世の解釈です。プトレマイオスの『テトラビブロス』は、オリオン座の肩以外にある明るい星々を木星と土星に似た性質へまとめましたが、アルニラム一星の意味は説明していません。恒星占星術では、この星座単位の古典分類と後世の個別解釈を分けて参照します。