占星術

アルニタク

あるにたく 別名:Alnitak

意味

アルニタクは、オリオン座の三つ星の東端に見えるζ星Aaの固有名です。国際天文学連合(IAU)の一覧では実視等級1.74で、肉眼では一点に見えますが、ζ星は複数の恒星からなる星系です。

解説

主成分のAaは、表面温度が高く青白く輝くO型の超巨星です。すぐ近くにはAb、さらに離れた位置にはBがあり、望遠鏡や分光観測を使うと複数の恒星を区別できます。多重星という分類は、この星系の物理的な構成を示すものです。

Alnitakは、アラビア語のnitaq al-jauza(アル・ジャウザーの帯)に由来します。もとはミンタカ、アルニラム、アルニタクに当たる三つ星全体の呼び名でしたが、後に東端のζ星へ固有名として定着しました。現在の一星だけを「帯」と名付けたわけではありません。

プトレマイオスの『テトラビブロス』は、オリオン座の肩以外にある明るい星々を木星と土星に似た性質へまとめています。ただし、アルニタク一星へ帯や結束の意味を与えた記述ではありません。恒星占星術でそうした象徴を読む場合は、古典の星座単位の分類と、星名から発展した後世の解釈を分けて参照します。