占星術

カウス・メディア

かうすめでぃあ 別名:Kaus Media

意味

カウス・メディアは、いて座δ星に付けられた固有名です。見かけの等級は2.72。橙色に見えるK型巨星で、地球から約416光年離れています。

解説

スペクトル型はK2.5 IIIaです。K2.5は太陽より表面温度が低い橙色の恒星、IIIaは巨星のなかでも明るい側にあることを示します。

Kausはアラビア語の「弓」、Mediaはラテン語の「中央」を意味します。カウス・ボレアリス、カウス・メディア、カウス・アウストラリスという三つの名は、弓を表す語に北・中央・南の位置を加えて近代に整理されました。国際天文学連合は2016年、Kaus Mediaをいて座δ星の固有名として承認しています。

いて座の明るい星々を湯を注ぐポットの形に結んだものが、「ティーポット」です。星座の一部を覚えるための非公式な星の並びで、カウス・メディアは蓋と注ぎ口の接点に当たります。国際天文学連合が定める星座は、空を区切る境界を指します。ティーポットの線は、その境界内の星を探すための目印です。

古典占星術では、プトレマイオスが射手の弓とそれを握る手の星々へ木星と火星の性質を配しました。これは西洋の射手像に基づく古代の象徴体系です。カウス・メディアという近代の固有名やK2.5 IIIaという分類は、成立した時代と根拠が異なります。