占星術
カウス・アウストラリス
かうすあうすとらりす 別名:Kaus Australis意味
カウス・アウストラリスは、いて座ε星Aに付けられた固有名で、この星座でもっとも明るく見える星です。見かけの等級は1.79。青白いB型の準巨星で、地球から約143光年離れています。
解説
スペクトル型はB9 IVpです。B9は高温のB型星、IVは主系列を離れつつある準巨星を示し、末尾のpは標準的な分類には収まりにくいスペクトル上の特徴があることを表します。
Kausはアラビア語の「弓」、Australisはラテン語の「南」を意味します。現在使われるカウス・ボレアリス、カウス・メディア、カウス・アウストラリスという三つの名は、弓を表す語に北・中央・南の位置を加えて近代に整理されたものです。国際天文学連合は2016年、Kaus Australisをいて座ε星Aの固有名として承認しました。
西洋の星図では、カウス・アウストラリスは射手が構える弓の南側に置かれます。星同士を結ぶ線は星座の位置を覚えるための見立てであり、国際天文学連合が定めているのは星座の境界です。
古典占星術では、プトレマイオスが射手の弓とそれを握る手の星々へ木星と火星の性質を配しました。これは図像をもとにした古代の象徴体系です。星が青白く見えることや、いて座でもっとも明るく見えることは、観測から確かめる天文学上の事実として区別します。