占星術

シェダル

しぇだる 別名:Schedar

意味

シェダルは、カシオペヤ座α星に付けられた固有名で、見かけの等級は2.24です。約230光年先にある橙色のK型巨星で、カシオペヤ座のW字を作る五星の一つに数えられます。

解説

スペクトル型はK0 IIIaです。K0は太陽より表面温度が低く橙色に見えること、IIIaは主系列段階を終えて外層が大きく膨らんだ巨星であることを示します。年周視差は、地球の公転に伴って星の見える位置がわずかにずれる現象です。SIMBADに記録された年周視差から、シェダルまでの距離は約230光年と求められます。

Schedarはアラビア語のal-sadrに由来し、「胸」を意味します。アラビア語版の『アルマゲスト』でこの星を説明した語が、中世以降に綴りを変えながら星名になりました。カシオペヤ王妃の胸に置かれた星であり、国際天文学連合は2016年にカシオペヤ座α星の固有名として承認しています。

国際天文学連合の一覧では、シェダルが2.24等、カシオペヤ座β星のカフが2.28等です。等級は数字が小さいほど明るいため、この値ではシェダルがわずかに明るいことになります。ただし、αとβは星を識別するバイエル符号であり、常に明るさの順位を示すものではありません。

プトレマイオスは、カシオペヤ座の星々へ土星と金星の性質を配しました。固定星占星術でシェダルを読む時の古典的な典拠はこの分類です。王妃の胸という星図上の位置から象徴を加える読みは、名称と神話に基づく後世の解釈です。巨星のスペクトル型や距離とは根拠が異なります。