占星術
カフ
かふ 別名:Caph意味
カフは、カシオペヤ座β星Aに付けられた固有名です。IAUの一覧では実視等級2.28とされ、カシオペヤ座のW字の端に位置します。明るさは数時間の周期でわずかに変化します。
解説
スペクトル型はF2IIIで、黄白色に見える巨星です。カフは、恒星自体が膨張と収縮を繰り返すことで明るさが変わる、たて座デルタ型変光星に分類されます。観測研究では、明るさの変化に約0.10091日、すなわち約2時間25分の周期が確認されています。
Caphは、アラビア語のal-kaff al-khadib「染めた手」を短くした名です。ただし、この古い名は本来、現在のカシオペヤ座にある明るい星々をまとめて指しました。植物染料のヘナで指先を赤褐色に染めた手を表し、その腕はおうし座からペルセウス座を経てカシオペヤ座まで続く大きな星の並びでした。
プトレマイオスの『テトラビブロス』は、カシオペヤ座を土星と金星に似ると分類しています。これは星座全体に対する古典占星術上の記述です。アラビア文化の「染めた手」という星群名や、現代天文学が測定する約2時間25分の脈動周期とは、根拠も成立した時代も異なります。