占星術
シャウラ
しゃうら 別名:Shaula意味
シャウラは、さそり座λ星Aaに付けられた固有名です。見かけの等級は1.62で、青白い三重星系の主成分に当たります。レサトと並んでさそりの針を作ります。
解説
光を波長ごとに分ける分光観測と、複数の望遠鏡で受けた光を重ねる干渉観測によると、さそり座λ星は二つの高温なB型星と、一つの低質量星から成る三重星系です。低質量星は、中心部で安定した水素核融合を始める前の「前主系列星」と考えられています。この近い伴星は約6日、もう一つのB型星は約1053日の周期で主星の周囲を回ります。
距離の推定は観測法によって一致していません。2006年の研究は三重星の軌道から112±5パーセク、約365光年と求めました。一方、地球の公転で生じる星の見かけの位置ずれを測った、改訂ヒッパルコスの年周視差からは約570光年になります。この差が残るため、距離は一つの確定値に絞れません。
Al Shaulaは、月の通り道に沿って星空を区切るアラビアの「月宿」の一名で、「さそりの針」を意味しました。当初はさそり座λ星とυ星の二星をまとめて指し、19世紀初めの星表ではShaulaがλ星だけの名として記されました。国際天文学連合は2016年、この名をλ星Aaの固有名として承認しています。
プトレマイオスは、さそりの針にある星々へ水星と火星の性質を配しました。固定星占星術における古典的な根拠はこの分類です。星図の針から鋭さや終わりを連想する読みは名称に基づく後世の解釈であり、三重星の観測結果が裏づけるものではありません。