占星術

サビク

さびく 別名:Sabik

意味

サビクは、へびつかい座η星Aに付けられた固有名です。見かけの等級は2.43で、約88光年先にある白い星の連星系として観測されています。

解説

二つの星は望遠鏡や干渉計で分離して観測できるため、見かけの位置の変化から互いを回る軌道を求められます。2023年から2024年の近点通過を追った研究では、軌道離心率は0.93077、二星が最も近づく距離は約2.15天文単位と測定されました。離心率は軌道の細長さを表し、1に近いほど円から大きく外れます。

Sabikはアラビア語のal-sabiqに由来し、「先行するもの」または「競走で先に着くもの」と訳せます。ただし、何に先行する名なのかは確定していません。古い資料には、へびつかい座ζ星とη星の二星を指す双数形や、さらに多くの星を指す複数形もありました。国際天文学連合は2016年、Sabikをへびつかい座η星Aの固有名として承認しています。

プトレマイオスは、へびつかい座の星々へ土星と、より弱い金星の性質を配しました。固定星占星術でサビクを読む時の古典的な根拠はこの分類です。「先行するもの」という語義から先見を連想する読みは、名称をもとにした後世の解釈です。2025年の研究で測られた連星軌道は、その解釈を裏づけるものではありません。