象徴
類似色
るいじしょく 別名:analogous colors・analogous colours・類似色配色意味
類似色とは、特定の色相環で互いに近い位置に並ぶ色です。近い色相は連続感を作りやすい一方、何色を使うか、何度以内を近いとするかに共通の固定値はなく、明度、彩度、面積、用途まで見て配色を判断します。
解説
色相環は、赤、黄、緑、青などの色相を知覚上の順序に沿って環状に配置した図です。マンセルは色を色相、明度、彩度に分け、色相を円周上へ配置する表記体系を示しました。類似色の「近さ」は、採用した色相環の区分と間隔を前提に決まります。隣接する複数の色相を選ぶ方法には、色数や角度をどこまで広げるかによって複数の流儀があります。
シュロスとパーマーは二〇一一年、色の組み合わせに対する好み、調和、類似性を別々に評価しました。実験で用いた色対では、色相が似るほど調和の評価が上がる傾向がありました。一方、組み合わせ全体の好みには各色への好みと明度差が強く関わり、背景上の図としての好みには色相差が寄与しています。似て見えること、調和して見えること、目立って好まれることは、異なる評価軸です。
オウとルオは二〇〇六年、五十四色から作った千四百三十一組の二色配色を評価し、色相差に加えて明度とクロマの関係を用いる調和モデルを検討しました。結果は灰色の背景を持つ画面と定めた観察条件で得られたものです。実際の紙面や画面では、色面の大きさ、素材、照明、背景によって印象が動きます。類似色で文字と背景を組む場合も、色相のまとまりとは別に、WCAGが示す相対輝度のコントラストを測る必要があります。
同系色は同じ色相を中心に明度や彩度を変えた色のまとまりを指し、隣接する複数の色相を使う類似色と範囲が重なることがあります。色相環は色を並べる仕組み、色調は色相、明度、彩度から捉える色の調子です。カードや作品では、隣り合う色がどの部分をつなぎ、どこで明暗差や面積差が生じるかを先に記録します。移行、親近感、連帯などの象徴は、その視覚的な連続と作品の物語が結び付く場面で解釈として加えます。